黙祷~平和と想像力~

毎日甲子園見てます。
こんな暑い中、よく動けるなぁ~w





甲子園は、毎年とても複雑な気持ちで見ています。
特に8月15日は…。

私の祖父は、17歳で志願兵として出征しました。
その後、ロシア兵の捕虜となり、2~3年シベリア抑留となりました。

祖父は数年前に他界しましたが、
小さい頃、夏休みに遊びに行くと、戦争の時の話をしてくれました。
ロシア兵から聞き覚えたというロシアの歌を歌ったり、
何人ロシア兵をやっつけたとか、逆に何人やられたとか、
そういう話もしてくれました。

たまたま派兵されたのがロシアであったのかもしれませんが、
満州生まれ、満州育ちの祖父にとって、
ロシアで戦うことは特に意味があったことだったのかもしれません。

「シベリア抑留中の辛い話はひとつもしなかった」。
そう母が話していました。
その母も今は他界してしまい、詳しい話を聞けないのですが、
やはり祖父は、母にも楽しい話ばかりで、苦労話はしなかったそうです。

テレビでシベリア抑留の特集があると、つい見てしまいます。
祖父がどんな体験をしたのか、少しでも近づきたくて。

甲子園を見ていると、
彼らとちょうど同い年だった祖父がどんな気持ちで志願兵になったのだろうと、
そして、今、こんな健康な男子たちが走り回れるのも、祖父たちのおかげだと、
そんなことを考えます。

今の日本が平和かというと、全世界的に見ると、平和な方に入るのでしょう。
しかし、だんだんと不気味な雰囲気に飲み込まれそうだという、
なんとも言えない不安感を煽られる出来事が度々起こっています。

お金さえあれば何でも手に入る今の子供たちにとって、
「ご飯が食べられない」というのは、想像に難いことだそうです。

ある戦争体験者が「ご飯がなかった」と伝えると、
その子は、
「じゃあ、コンビニに行けばよかったじゃん!」と答えたそうです。

コンビニがない状態。
それを想像できるかどうか。

give me chocolate!!と米兵を追いかけた祖父母たちと、
空から「人道支援」の物資を受け取る中東の子供たち。

空襲警報を聞き、防空壕に駆け込んだ祖父母たちと、
ミサイル警報を聞き、地下に隠れる中東の子供たち。

これらをつなげて考えることができるかどうか。

子供が持っている想像力と、大人がそれを引き出す力。
この双方が必要だと思います。

10年後も、30年後も、50年後も100年後も、
甲子園で健康な若者が走り回れる姿が見られますように。




今、私たちにできることは?

平和へのキーワードは、想像力。






コメント

yuta さんの投稿…
こんばんは
あたしの親戚は南方で戦死してます
骨の遺品もありません
あたしは写真でしか知りません
どんな人だったのでしょう
毎年8月15日になるとふとその人のことを思います
yuna さんの投稿…
☆yutaさん
南方ですか。
何も残ってらっしゃらないんですね。
南方の方もかなり壮絶だったと聞いています。
15日になると、ふと、思い出しちゃいますよね。
そんな日々が続いていきますように。

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