ハードモード全開

気がついたら前記事から1ヶ月も経っているじゃないですか。
もう1ヶ月ですか。早いなぁ。
今年は特に早い。あっという間に1年が終わる。
あなおそろし。
こんばんわ、yunaです。

この1ヶ月、いろんなことがありました。
すごく楽しいこともあったし、
そのすごく楽しいことを帳消しにして、一気にマイナスに持ってくこともありました。
後者のおかげでこの1ヶ月はかなり精神的にタフでございました。

8月頭までは久しぶりに危なかったですね。

日がな遮光カーテンを閉めきって、布団に横たわったまま、ぼーっと天井を眺めておりました。
時折、ふと悲しくなって涙がつーっと一筋流れて、
でも横になってますから、その涙が耳に入ってきて、煩わしくなって起き上がってティッシュで拭って、丸めたティッシュをゴミ箱まで持ってくのも億劫なので、ゴミ箱方面にぽいっと投げやるのだけど当然収まらず、床にころがったティッシュをぼーっと眺めて気がついたら寝ている、と。

かなりやばいw

時々友人から電話がかかってきたり、LINEでは毎日誰かとやりとりしたり。
たまに友人や奈良ちゃんが訪ねてきたり、全くひとりぼっちってわけじゃないんだけど、
それ以外の時間はぼーっと真っ白になってました。

というのも、7月21日。
あの親父様に会ってしまったのですよ。

その週末、東京で従姉妹の結婚式がありまして、福岡から父と祖母が上京していたのです。
それで祖母が私と奈良ちゃんと、どこかで夜、食事に行かないかと言うんです。

祖母も今年89になりまして、足腰も弱り、年相応に耳は聞こえづらく言葉が出づらくなってまして、私もいつ福岡に帰れるかわからない、もしかしたら次会うのは棺桶かなと思ってましたので、二つ返事でOKしたんです。
おまけにこの春あたりから幻聴がひどく、曰く、統合失調症だというではないですか。
親父様は精神疾患について全くの無知。
当の本人にいたっては、長年患っている私に「そんな病気、気持ちが弱いからだ!」と譲らない人だったので、ま、いろいろと心配もしていたのです。

実際会ってみると、歩くのは亀さんペース。
動きもずいぶんとゆっくりになってしまって、顔からも以前のような勝気な覇気も失われ、さすがにあの人も年相応に年取ったなと、少し寂しく、少し安心したところでした。
弱ったのに安心したというのはおかしいかもしれませんが、人を送るには、こちらにも心の準備ってもんがあるので、途中、弱っていく過程を確認していずれ来るその日に向けてイメージトレーニングしなくちゃいけないんです。。
本人は、元気にある日ぽっくりなんてのが理想なのかもしれませんが、残され方としては、精神的にも実務的にもバタバタしちゃうので、やはり準備期間は必要なのです。
こっちの勝手ですけど。

で、奈良ちゃんと3人、鉄板焼きのお店で6,000円のコースをいただき、レアの黒毛和牛に舌鼓を打ち、奈良ちゃんは出来立ての会社の名刺を誇らしげに渡し、祖母の美肌の秘訣を探ったところ「導入液がいいよ」と89の祖母にアドバイスを受け爆笑し、最後には写真を撮って、タクシーでホテルに送って行きました。

タクシーでホテルに、部屋まで送ってくれというのは親父様からのリクエストでした。
実は祖母とホテルのロビーで待ち合わせた時、部屋からロビーまで父がついてきていて、そこで一度親父様と顔は合わせていました。
でも、ごく短時間だったし、その後の祖母との食事の楽しみが勝っていたこともあって、最初はドキっとしましたが、そう大きなショックではなかったんです。

ところが。

祖母を部屋まで送り届け、ドアを開けると、何とそこにはランニングにハーフパンツの親父様が…。
ツインだとは聞いていなかったぜ…。

いや、でも、89の祖母を1人部屋にするのもアレですよね。
しかも病気してるし。

私が甘かった。
私の失敗です。

部屋の入り口で自分の考えの至らなさを悔いつつ、事態は進行します。

「ちょっと入らんね」と、祖母が手招きをしているのです。

前方には親父様。
後方には奈良ちゃん。
目の前にはちょっと寂しげな祖母。

断れなかった。
「ちょっとだけね」と言いながら、部屋に踏み入ってしまったのでございます。

断ればよかったんですけどね。
真っ先に頭に浮かんだのは、奈良ちゃんのことでした。
一人前に会社員になり、最近では実家に帰省しても構わないと、過去のわだかまりがほぐれてきている奈良ちゃんの目の前で踵を返すことはできませんでした。
また奈良ちゃんを実家から遠ざけるきっかけになってしまいそうで。
私はいいんです、実家とどんな関係になろうとも。
でも、帰ってもいいなって思えるようになった奈良ちゃんを、私のことで過去に引き戻すことはできなかった。
悲しいかな、私は長女で、そういう思考回路しか持ち合わせてないんです。
さらにはあの心細そうな祖母の顔です。
あんなのほぼ泣き落としです。ずるいです。
これで断れたらどんなにか人生楽に生きていけるか。
仕方ないですね。あきらめましょう。

6年ぶりに会った親父様は、少し痩せていましたが、実に元気そうでした。
私の日々の辛さなんぞ彼には関係のない世界でした。

意外にも意外。
彼と顔を合わせた瞬間、卒倒してしまうんじゃないかと思っていましたが、実に普通に会話していました。
ただ後方の奈良ちゃんの顔を見ることはできませんでした。
そこまでの余裕はなかった。
ひたすら私は大丈夫と「普通」に会話する声を聞かせるだけでした。

15分か20分か、時計は見ていないので分かりませんが、体感としてはそのくらいの時間、4人で話しました。
親父様からは祖母の状況を細かく聞くことができ、ある程度の心配は解消されました。
飲んでる薬のこと、睡眠や食事といった生活のこと、通院のこと。
親父様と実家妹でしっかりとサポートできているようでした。
私が頼んだ時には「そんな時間ない」と一刀両断に断った精神科通いも、祖母には毎回ついて行って主治医と話ができているようです。

そういえば。

皆さんは怒りで体が震えたことありますか?
怒りの衝動で人の首を絞めたことがありますか?

私はあります。
二度ほど。

宮崎妹の首を絞めたことがありますよ。
すごいでしょうw

あの子はねぇ…よくわかんないんですけど、えらく私に突っかかってくるんです。
実家妹と奈良ちゃんは、私が右だと言えば右、左だと言えば左に、渋々ながら従ってくれるんですけど、宮崎妹だけは「何で右なんだ!何で左なんだ!私はこっちにする!!」と言って聞かないんです。

いや、これは私がおかしいんですw
私が右と言ったことに従う必要はないんですから。
そりゃ宮崎妹が正しいんです。

正しいんですけど、4人姉妹。6人家族が公団の小さな3DKのアパートでひしめき合って暮らしていくには、右と言われれば右に行くしかないんです。
ここらへん、実家妹と奈良ちゃんはわきまえているのです。
しかも、この右だ!という判断は、私の独断ではなく、母からの指令なのです。
そりゃ、長女たる私にとっては、母からの指令ほど実行しなければならないものはないのです。
その指令を宮崎妹は「いやだ!」と突っかかってくるんです。
私にしてみれば嫌だもクソもないんです。
これを聞かなくちゃ、家庭内の秩序が乱れるんです。家族が運営できないんです。
黙って聞け!って。そういうことってあるでしょう?あるんですよ。
それを聞かないんですね。

まあ、それでも宮崎妹の指摘は正しいですよ。基本的には。
だから、そのことに関しては私は今は何も言いませんよ。

それ以上に宮崎妹は、他の3人に比べて論理的思考が弱いんです。
呆れるくらい。
3歳も年下の奈良ちゃんに平気で言い負かされるのだから。
他の3人が特別秀でているわけじゃないですよ?
宮崎妹がザンネンなのです。
そしてさらにザンネンなのが、自分がザンネンだという自覚がないんですね。
多少あるのかもしれませんが、ザンネンを挽回しようとしないんですね。
散々宮崎妹にバカバカと、頭悪いと言いましたが、それは別に罵倒して楽しんでるんじゃないんです。
バカだから苦労するよ、しっかり勉強しなって言ってるんです。
バカにバカと言って楽しむほど私はバカじゃないですよ。
ところがそれすらも宮崎妹はわからないんですね。
ほんとにザンネンな子です。

あ。

宮崎妹の名誉のために言っておきますが、やつはかなりいいやつですよ。
間違いなく4人の中で一番いいやつです。
何よりやさしい。とにかくやさしい。
自分のことより他人のことを優先してやっちゃうくらいやさしい。
期末考査直前だというのに、自分の勉強よりクラスの出し物か何かの原案作るのを優先させちゃうくらい、やさしい。
クラスの出し物なんかより自分の成績のが断然大事な私には全く理解不能なくらい、やさしい。
こいつ、バカじゃねえか?って思うくらい、やさしい。
そして、4人の中で唯一既婚者です。
そう、やさしいんです。ある意味真っ当です。
うん、フォローはこのくらいでいいかな?

そんなわけで、小さい頃からかなり強く当たってきたんですね。
いくら言ってもへこたれないし、考えを改めるようでもなし、めんどくさいんです。

で、1回目は理由は忘れた。
2回目は覚えてる。

2回目の時は、あれはいつの頃だったかしらね?
現場は実家です。
お盆か何かでみんな帰省してんです。
その時には私はすっかり病んでしまって、宮崎妹が帰っていくよーって時も、ベッドに横になったまま動けなかったんです。

そしたらあのバカが部屋の入り口で
「私は元気やもんね!これで私の勝ちやね!!」
てなことを鬼の首をとったような顔で言い放ったんです。
何が勝ちなのか知りませんが。

私だってそこそこ大人ですから、言わせるだけ言わせとけとは思いました。
だから、一度はぐっと堪えましたよ。
でも、階下から聞こえてくるやけに明るい声を聞いたら我慢できなくなっちゃって。

ダダダっと階段を駆け下り、思い切り首を締めましたよ。
宮崎妹が苦しそうになって、私の手を振り払って、首から手は取れたんだけど、
私の怒りはおさまらず、髪の毛を鷲掴みにして、宮崎妹の頭をガンガンって壁に打ち付けてましたよ。
頭なんて割れりゃいいって思ってましたよ。

周りには父と祖母と、母もいたんじゃなかろうか?
他界した後だったかしら?
それすら忘れた。
奈良ちゃんもいたかもしれないな。

ぎゃーっと泣き叫ぶ宮崎妹を私から引き剥がし、だれかが慌てて玄関から帰るよう出してましたね。
その時、私が「二度と帰ってくるな!!」って叫んだんです。

そしたらですよ。

父が横から言ったんですよ。

「誰の権限で!(誰の権限で帰ってくるなと言ってるんだ、の意)」

と声を荒げたんですよ。

さっきまで我を忘れて実の妹の首を絞めていた私も、さすがにポカンとしましたね。
多分、その場でふさわしい言葉ってのは、首を締めたことを咎める言葉だと思うんです。
私が持ってる常識では。
でも、彼の常識は違うんですね。
あの家は彼のもので、家族がどう振る舞うかは彼が決めることなんですね。
そして、それは家族内で首を絞めちゃうことよりも大事なことなんですね。

ああ、母はいたような気がするな。

私がぽかんとなってる間に玄関から宮崎妹を逃して行った、そんな後ろ姿を思い出しました。

ぽかんと。
呆気にとられて。
宮崎妹への怒りなんて一瞬で消え去りましたよ。
それと共に壮絶な絶望感が。

目の前が真っ暗にってのは、正にあの瞬間のことを言うんでしょうなぁ。
彼は私とは全く違う世界に生きてるんです。
これは彼が悪いとか理解がないとか、そういうことじゃないんですね。
だって、彼は私が持つ世界の常識とは違う判断基準で生きているんだから。
私がいいとか悪いとか、そういう私の基準で彼をはかることはできないんですね、そもそも。

宮崎妹首絞め事件の時に、そんなふうに半分は諦めがついていたんですけど、
今回、私の通院に付き合う時間はないけど祖母の通院には甲斐甲斐しく同席しているということで、スッキリしました。

彼は別世界の住人なんです。
仕方ない。

私の常識では、親は子を大切に扱うものだと思ってましたけど、そうではないんですね。
そうであるならば彼を責めても仕方がないですわ。

スッキリした後、ものすごい疲労感に襲われましたね。
いままで悩んでたのは何なんだろう?とかも思わず。
ただただ疲れ切ってしまって、天井ぼーですよw

あれから1ヶ月。
やっと。

やっと起き上がれるようになってきて。

よしよし。
多少時間はかかったけど、また仕切り直しでやってくぞって。

思ってたんですけどね。
どうやらもう一つヤマが控えていたんです。

さあさあ、続きは次回の講釈で!

今日はもう疲れた。
こまめに書けばいいんだろうけど。
どっとまとめて書くからこの長文。
疲れた疲れた。





コメント

やぬさん さんのコメント…
2回目はお母さんのお葬式の後だったんじゃないかなー。
宮崎妹ちゃんも言い過ぎだけど、そうやって喧嘩出来るのはやっぱり姉妹なんだなー
って思った記憶がある。

ともあれ、大変だったね。よく頑張ったねー。
親父さんに会ったこと、理由がなんであれ、よく頑張った!
そんでもってよくその後を乗り越えたね。

ずっと求めている愛情の世界が、自分の思ったものとは違うのはショックではあるけれど
よくも悪くも人は変わるし、まだ知り合えていない新たな人もいるし、自分も変わる。
そして良い意味で変わらない人もいる。
だから、絶望しなくても大丈夫だからね。
yuna さんの投稿…
☆やぬさん
ああ、お葬式の時だっけか。
ここ5〜6年の記憶があやふやでね。
ブログ見返せば思い出すかもだけど、わざわざ思い出さなくてもいいかなってそのままにしてるw

いやー、その場では倒れなかったよ。
自分でもすごいと思ったw
それは会ってなかったこの6年の間で私も変わったんだろうね。
ある意味サッパリしたよ。
何で?って考えてる間は辛かったけど、結論見えれば対策もできるし。

あ、そうそう。
宮崎妹とは、去年の夏にケンカして、以来もう1年連絡取ってませんwww
あちらはLINEの姉妹のトークグループにも姿を見せない始末ですw
私が一番体調悪い時で、やんや言う宮崎妹に突っかかってケンカふっかけたんだよね。
あいつ、めんどくさいんだよ、ほんと。
とはいえ私が悪いんだけど、謝る気はなし!(おいw
妹たちは連絡とってるといいんだけどねー。

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